戦国のロマンを今も感じさせる金華山と山頂にそびえる岐阜城を背景に、名水100選に選定されている清流長良川でぎふ長良川の鵜飼は行われています。漆黒の闇の中、赤々と燃える篝火を川面に映し、鵜匠と鵜が一体となって繰り広げる古典漁法「鵜飼」は、現在を忘れ千古の昔にタイムスリップしたような幽玄の世界へと誘います。
鵜飼は鵜匠が鵜をあやつり魚を捕える漁法で、およそ1300年の歴史があり、時の権力者たちに保護されてきました。織田信長は「鵜匠」という地位を与え鵜飼を保護したと言われており、徳川家康はたびたび岐阜を訪れ鵜飼を見物、保護し、岐阜でつくらせた鮎鮨を江戸まで運ばせました。
また、鵜飼は多くの文化人にも愛され、松尾芭蕉は岐阜を訪れた際、鵜飼を見物し「おもうしろうて やがてかなしき 鵜舟かな」という句を残したほか、名優チャールズ・チャップリンは2度鵜飼見物に訪れ、すばらしいと絶賛したと言われています。
長良川の鵜匠は6人で正式な職名は宮内庁式部職鵜匠といい、代々世襲で親から子へとその技が受け継がれています。
長良川の鵜飼用具一式122点は、国の重要有形民俗文化財に、長良川の鵜飼漁の技術が、国の重要無形民俗文化財に指定されています。鵜匠が鵜をはげます「ホウホウ」という掛け声や舟べりをたたく音が「日本の音風景百選」に選ばれています。
ぎふ長良川鵜飼は、毎年5月11日~10月15日までの期間中、鵜飼休み(中秋の名月・令和2年は10月1日)と増水時を除いて毎夜行われます。
1.受付
ご予約の出船時間より前に鵜飼観覧船事務所窓口で受付を済ませてください。
(ホテル・旅館で予約された方は、各ホテル・旅館で受付)
2.鵜匠による鵜飼説明 17:45頃~
新型コロナウイルス感染拡大予防のため令和2年度は中止します。
鵜飼観覧船のりばで行なわれます。鵜匠さんならではの話が聞けると人気です。
(注)行事により行なわれない場合もあります。
4.出船 18:45頃~
長良川や金華山の景色をお楽しみいただきながら、観覧ポイントへ向かいます。
5.川岸に停泊・食事
鵜飼が始まるまで、川岸に船を停泊します。
周りの景色を楽しみながら自由にお過ごしください。
船内で食事をされる方は停泊中に食事をお楽しみください。
6.鵜飼開始 19:45頃
開始合図の花火があがり、いよいよ鵜飼が始まります。
7.『狩り下り』または『付け見せ』
安全運航の観点と、より良くお客様に鵜飼をご覧いただくために、川の状況や観覧船の出船状況により、『狩り下り』または『付け見せ』のいずれかの方法で鵜飼をご覧いただきます。
①狩り下り・・・観覧船が船団を組み鵜舟1隻と並走して川を下ります。
②付け見せ・・・川岸に停泊したままの観覧船から、6隻の鵜舟が順次川を下る様をご覧いただきます。6人の鵜匠の鵜飼漁をお楽しみください。
8.総がらみ
鵜飼のクライマックス。
6隻の鵜舟が川幅いっぱいに横隊となり一斉に鮎を浅瀬に追い込みます。
9.鵜飼終了・下船 20:30頃
下船時間は、季節・観覧船の数などにより変動します。
※各時間は、当日の天候、船数、イベント等によって前後します。